ビジュアルノベル「LOOP THE LOOP【3】錯綜の渦」
どうも。
連日読み進めているので、新鮮なうちに、できたてホヤホヤの感想をお届けします。
今回は「LOOP THE LOOP【3】錯綜の渦」の感想になります。
もちろんネタバレ注意。
さて、失踪事件の被害者23名のうち、生還した11名。各々、日常の暮らしに戻りつつある時、某有名企業の社長である冴木から1通の招待状が届きます。
内容は「自分の誕生日パーティーを、新しく作った我社の豪華客船で行うから来てほしい」とのこと。
そして、生還者たちと、その親族や番と共に船に乗り込みます。
船には冴木の他にも、運営として部下が3名、冴木妹がいました。トータルして結構な人数でございました。
その船で、事件が起きます。
冴木妹が何者かによって殺害されようとしました。ボウガントラップで冴木妹の胸を貫きました。その時、世界が暗転して、前作の館同様の場所に飛ばされました。
今回はとても古そうな船でしたが。
生還者の中には著名な小説家がおり、館での体験を小説にしていました。もちろん、フィクション。登場人物も異なるようにして。
その中では館のことを「ループ・ザ・ループ」、通称「LTL」と呼んでいました。
あっ、ここでタイトル回収するのね、なるへそ...。
それになぞらえて、今、彼らがいる船もLTLの空間と呼び、脱出に向け、捜索していきます。
もちろん前回同様各人に部屋が割り当てられ、部屋のシステムも同じ。想像して扉を開けるとそれが現れます。
LTLの作者である人は、館での体験以来、全国の心霊スポットを巡り、そのいくつかはLTLで、自分は何度か経験している、と語り、脱出の方法は「この空間を作り出した誰かの無念を晴らすこと。未練を解消すること」と告げます。
あとは、この空間で死んでも、誰かが脱出できれば大丈夫ということも。しかし、あまりにもLTLの空間、今回でいえば船から離れすぎると、ロスト。つまり、現実世界とのリンクが途切れ、死んでしまうだろうという可能性も告げました。
そんなこんなで探索は始まるのですが...
今回は長くなるので、ストーリーは端折りますね。流れはだいたい同じです。いつも通り殺人が起きたり、犯人探しに躍起になったり、疑心暗鬼になったり...といったことが起こります。
今回はですね、21名だったかな...その大人数で飛ばされたので、まぁてんやわんやありました。
個人的な感想をいうと、黙っててくれってキャラが多かったですね。疑心暗鬼になって喚き散らしたり、みんなの不安や不信感を煽りまくる発言をするものがいたり、協調を乱そうとするものがいたり。
さらにいうと、現実世界では冴木妹を殺害しようとした犯人も一緒に飛ばされているわけですから、最初から疑心暗鬼度はかなり高かったですね。
まぁ、経験者が11人もいるので、輪を乱す者もそれなりにいないと平和に進みすぎるというのもあったかもしれません。
でも、あまりにしつこすぎて途中「黙れよ...」って思ったりもしました。
あとはですね...かなりのネタバレになりますが、館から生還できなかった、つまり今現在も行方不明と扱われている人の親族もいました。複数いたわけですが、その人たちは、事実を語らない冴木に対して、「こいつがみんな殺したのでは」と疑念を抱いていました。
そこでも関係がややこしくなりましたね。
ただ、ここのすれ違う物語は私は好きでした。最後は、冴木自身の口から真実が語られて、誤解は解けましたが。その後の、冴木へ復讐しようとしていた人たちの行動は、私としてはよかったです。
あとは、いい仕事してくれたキャラがいました。
幼い頃のトラウマか何かで、人が言っていることは恐らく理解できているが、ほとんど言葉を発しない、反応をしない、これまた有名な画家がいたのですが、これがまたかなり異質で。
前回の館の時は、死体の周りにできた血溜まりで笑顔で遊んでたような人ですから、かなり異質。その時も、恐らく、ただ芸術として興味を持ったから遊んだ、という結論づけをされたレベルの人。
その人が、殺人を犯します。館の時に殺された人たちは、ナイフで首を切られていたのですが、犯人がそれで快楽を得ていたのかどうかを確かめるため、という理由で。
その時だけ、初めて、彼の思考の描写が出ます。彼はその時既に、脱出するための鍵もわかっており、残っている人間でそれを解くことも可能だろうとまで読み、さらにはLTLで殺人を犯した犯人までも特定し、その犯人を挑発して殺されました。ある種、自害したのと同じですね。
彼は、死んでも誰かが脱出すれば自分は生き返ることも理解していたので、自分のやりたい事はやったし、さっさと退場しようと、そのような行動をとった...っぽい。
いつもはぼーっとしているだけで、たまに奇行に走り、ごく稀に言葉を発するだけの彼の思考の描写もとても良かったし、かなり頭が切れるというのも個人的にかなり好きなキャラ設定でしたね。
そんなこんなですったもんだありつつ、最後には冴木の口から、館から生還できなかった者達の死の真実が語られ、無事LTLからも脱出し、冴木妹を狙った犯人もわかり、ハッピーエンド。
因みに冴木妹。超可愛い。
超可愛い。
因みに冴木だけ名前を出していますが、彼は主人公じゃないです...。別にいます...。
もちろん視点は主人公で物語は進んでいますけどね。
今回もね~...私は推理できなかった。
前作を踏まえて、推理してみましたけど、やっぱり物語の中のキャラが「まさか...あの人が...?」って辺りでハッとしたくらいです。
名探偵の道のりは遠いな~...。
さて、そんなこんなで、ハッピーエンド。最後に日常パートを挟み、エンドロールが流れ、和やかに終了。
ではなかった。
最後に暗転し、ニュースの速報が入ります。
「芸術家の〇〇さんが建設中の庭園施設の中で自殺していることが判明しました」
ここでの芸術家とは、先ほど書きました、奇行に走った彼のこと。
そしてそのまま「To be continued」。
う、うおおおおおおおお!!!!!
終わり方すっごく良き!!!!!
彼が何を思い、何を感じて、何の目的で自殺したのか。それは次作で明らかになるんでしょうね...。
因みに、建設が完了した時の、お披露目式?みたいな式典の時に打ち上げる予定の花火の装置か何かを使って、自分を打ち上げて自殺したらしい。
ぶっ飛びすぎでは...?
次作も?
読む読む~!!!!!
以上!乱文失礼!これにて終わり!
ひぐらしも見ような!(ノルマ達成)