ビジュアルノベル「LOOP THE LOOP 【1】飽食の館」
はい。
今日は
「LOOP THE LOOP 【1】飽食の館」
というビジュアルノベルの読感を。
android、iOS、windowsでそれぞれ無料であるようです。
選択肢のない一本道のビジュアルノベルです。
全体的にひぐらし感のある作品でした。
もちろんの事ながらネタバレ注意です。
導入。
毎日同じことの繰り返し。そんな生活に飽き飽きしていた高校生の主人公。
彼の住む街では、神隠し事件が起きていました。1番最初は誰もが知る有名企業の社長。そこから何人もが行方不明になっていました。
そこまでくればもちろん主人公も被害にあうんですけども、ともかく彼が目覚めたのは、不思議な洋館。そして主人公の前に現れたのは、行方不明のはずの社長。
とまぁ簡潔にいえばこんな感じなんですが...そこまでが長い。主人公の脳内会議がひたすらの日常パートという感じです。
さて、洋館には社長と主人公の他に10名の男女がいました。全員、一連の事件で名を連ねている行方不明者たち。
そこの館は不思議な館で。「望むものがなんでも手に入る場所」だそうな。
洋館には12名の男女がいるのですが、それぞれに部屋が割り当てられていました。12星座がそれぞれ刻まれた12部屋。
自分の星座の扉を開ける際、頭の中でイメージを膨らませると、思い描いたものが部屋の中に現れる、そんな不思議な洋館。
まぁ、自分の知らないもの、イメージできないもの、部屋より大きいもの、以外は何でも出せるだろうとのこと。
凄いですよね。だって部屋を開ける前に、ふかふかのベッド、欲しいマンガ全巻を頭に浮かべて扉を開くだけで、それが具現化される訳ですよ。
こっちはビーフシチューに入れるビーフすら具現化できなかったのに。
個人的な話をしてしまいました。それはさておき。
立派な洋館なので、食堂もありまして。そこにはあの、ほら、よくある、皿に銀の蓋の、あれ(伝われ)
ここでも部屋と同じく、銀の蓋をあける際に食べたいものを思い浮かべると出てくる。
一応料理もできるんですよ。
お部屋をキッチンに作り替えて、材料も用意して自分で作る、ということも。
こっちはビーフさえ
ただ、そんな便利な銀の蓋があるのでたいていそちらを利用していました。1日1回は食堂で顔を合わせて食事をするルールもあったみたいで。
そして、主人公より先にこの洋館に連れてこられた(?)人たちと関わっていく日常パートになります。
これまた長い。すっごい長い。
何回食事シーンあんねんってくらい。
ところどころ
「この便利さの代償について考えたことはあるか?」
「ここにいる人間は信用できるのか」
みたいな、ドロドロしそうな話題が出ましたけど、一瞬。
ほんと一瞬。
さてさて、ここからもっとネタバレ注意ですよ。
一応、一貫しての目標は「帰ること」なのですが。
元いた場所に帰りたくないんじゃない?みたいな人間もチラホラ。
主人公もそんな感じでした。
つまらない生活、友達はいるけど、ちょっと地味な性格、立ち位置。
洋館に来てからは、天然でみんなにいじられる、けどみんなから愛されるキャラ。友達とずっと遊べる楽しい毎日。
帰る必要はないのでは...なーんて思考にもなりつつありました。
しかしながら、狂っていくんですね。
ある日、洋館に来ていたうちの1人が死にます。全身をメッタ刺しにされて。
もちろん、犯人探しが始まります。
「この中の誰かが犯人?」
「家族のような関係なのだからこの中に犯人はいない」
「13人目がいるのでは?」
「13人目は有り得ない」
「誰も疑いたくない」
「じゃあこの状況をどうする?」
等々、様々な思考が入り乱れる中、1人、また1人と死んでいきます。
誰も信じられない、と部屋に引きこもる者。
お前が殺したんだ、と疑念に囚われる者。
疑い合いたくない、と憔悴する者。
ひたすら悲しみに暮れる者。
いやぁ、事が起こってからはなかなか良かったですね。色々な感情が混ざりあってて、程よくドロリッチしてました。
基本的に主人公は犯人は誰かと思いを巡らせていくので、読み手側、つまり私も色々と考えていました。
ただ、なかなか推理しにくかったというか...推理パートだとか、一人ひとりに話を聞くだとか、そういったことを自分で操作できず、ただ物語をなぞらえるだけだったので、思考がまとまりませんでした。
犯人が定めにくかったので、どちらかというと消去法...「次は誰が死ぬだろうか」予想をしてたような気がします。
最終的に犯人がわかったのも、物語上であるキャラクターが「そうか、あの人だったのか...!」って言うくらいでやっとわかりました。
ほぼ終わりかけでしたよ!ペッ!!!
まぁ、そうですね、犯人については
「あっ...そう.........」
って感じでした。
その、動機云々に対してではなくて、犯行の手口だとかに関してです。
「まぁ、こんな館だもんね...そうだね...」って感じでした。凶器の生み出しは自由にできるとして、犯行自体はリアリティを持たせて欲しかったな、というところ。
後半は勢いがありましたけど、勢いつけすぎなくらいポンポンポーンと人が死にました。
うーん、まぁいつまでも1人1人じっくりやるよりかはいいのかなぁ...。
犯人の動機に関しては私は二重丸ですね。
いい感じのドロリッチ感情でした。ハナマル。
後は、一応物語のゴールとしてあった「館からの脱出」。
これに関しては
「は??????」
という感じです。
私の読み込みが浅いのか、もしかしたら抜けていたのか忘れているのか。
ヒント今まであった?????
ってくらい納得できませんでした。
まぁ、あったと言えばあったんだけどさぁ...。
うーん、もう1回読むか。
しかしながら続編がたくさん出てるのでそちらを先に消化したい気持ち...。
そんな感じですかね。
なんとな~く、狂気的なシーンとかはひぐらしを彷彿とさせましたね。
作者さんも好きなんですかね。
欲を言えば、推理できる要素がもっとあればよかったのかな、というところ。私も名探偵になりたかった。
物語の舞台が不思議な洋館なので、リアリティは求めちゃダメなんだろうな...。でも、もう少しさ...という感じ。
1番のネタバレになりますけど
空飛んだり、目にも留まらぬ速さで移動するんだもん、そりゃないよ~。
とまぁ、LTL1作目の読感となります。
というか...ネタバレをやや気にして書いたので、あんまり詳しくは書けていないんですけど...。もっと言及したいところは、だいぶネタバレになっちゃうので端折っちゃった...。あとそれを深く突っ込んでくとまた長くなりますし。
これからは、2作目もちゃっかり読了してるので、次は3作目を読んでいきます。
ただ。
こういう、狂気的な物語を読むと...
ひぐらしが見たくなりますね!
ひぐらしは、いいぞ。
ただ、ひぐらしは、ほんとにぶっ飛んでるんで...ちょっと心がしんどくなる人もいるかもしれませんね。
でも最後まで見てほしい。ほしい。
まぁなんやかんや言いましたけど、LTLシリーズも、きちんと全部読んでいこうと思います。
無料だしね(ゲス顔)
そんな感じで。
寝る前でかなり乱文ですが、LTL1作目、飽食の館の読感でした。
ララバイ。