好奇心旺盛な暇人

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ビジュアルノベル「LOOP THE LOOP【2】飽食の館 episode.0」

 

どうも。

更新率がいいですね。

気分が乗ってるっていうだけですが。いつまた途切れることやら。

 

さて、今回は

LOOP THE LOOP【2】飽食の館 episode.0」

を読了したので、その感想を書いていきます。

いつもの事ながらネタバレあります

特に今回は、前作の過去編になりますので、前作のネタバレもふんだんに含んで書いていこうと思います。

長いぞ~今回は長いゾ~...。

 

さて、早速前作のネタバレも含んでいきますね。

前作で登場した神隠し事件の最初の被害者、某有名企業の社長さんですが、わかりにくいので名前表記にしますね。この方「冴木」さんです。

 

前作、12名の行方不明者が館に集められていたんですが、実は行方不明者は計23名なんですね。

前作でもそれは触れられます。ここには12人の行方不明者が集まっている。しかし神隠し事件の被害者は23名と報道されている。そして、この館に最初に連れてこられたという、最初の被害者である冴木。

まさか冴木は、他の11名を殺して生き残り、また人が集まった今、再び惨劇を繰り返そうとしているのではないか、と。

 

いいですねぇ!

 

冴木は知りすぎていたんです。

前作、最初に人が死んだ時に、冴木は

部屋の宿主が死んでしまった状態で扉を閉めると、その部屋の扉は開かなくなる

そう言ったんですね。

 

他の人からすると、この館の住人の死は初めてなのに、その事実を知っている冴木。

冴木は、この状況が二周目なのだと。疑念を抱かれ続けます。

しかし冴木に聞いても、「思い出したくもない」との返答しかない...。

とまぁ、そういうやり取りが前作にあります。

 

そして今作、episode.0では、冴木の一周目の館の生活が描かれています。

 

いいですねぇ!!!!

そういうの好き!!!!

過去編とか!繰り返す系!す!き!!!

  

冴木は、この館に来る前、実は襲われました。

有名企業の社長として権力を持ち過ごしていた彼は、もちろん人から恨みも買っていました。彼も自分の存在について、疑問を抱いていたのですが、それはさておき。

銃で何発も身体を貫かれ気を失いました。あぁ、自分はここで死ぬのだと理解した。

ところが目を覚ますと、件の洋館にいました。この時は彼しかおらず、彼は自由に過ごし、館の法則を研究していました。

 

そして、2人目の行方不明者が現れます。

 

4人目まではよかったんです。4人で常に過ごし、男2人女2人でバランスもよく、性格的にも衝突はなく過ごしていました。

しかし、冴木は不安でした。生まれて初めて得たのではないかと思うくらいの「楽しい」という気持ち。それはこの4人だからこそ。人が増えれば関係性は変わっていくだろう。そして、この館の部屋は12部屋。この部屋が全て埋まった時、果たして自分はこのままでいれるのだろうか、と。

 

いいねぇ...。

いいドロリッチのかほりがする...。

 

そして、5人目から少しずつ崩れていきました。

 

初めての人間と、同じ屋根の下で過ごす。

ある程度のルールを定めておくべきだったのでしょう。ある程度リーダーとする人間を定めておくべきだったのでしょう。

しかし、冴木は嫌でした。ここでリーダーとして過ごすことになれば、それは元の世界と同じ。社長として矢面に立ち、全ての責任を背負わされ、何かあれば攻撃を全てその身に受ける。

それを、現実から離れられたこの館で繰り返したくはなかった。彼は逃げてしまったんです。

 

ある日一人目が死にました。理由はすっごくわかりやすい。犯人もある程度絞れてしまう人が。

ちなみに絞殺。そばにはネクタイが落ちていました。

被害者に恋心を抱いていた者は乱心します。

証拠であるネクタイ。この館ならば誰が出すのも簡単なアイテム。冷静に考えればわかるのに、乱心した彼はネクタイを常に着用しているものに疑いを向けます。

 

この時、冴木は安心してしまいました。「自分が疑われることは無い」と。さらに冴木は考えます。「自分といつも一緒にいた他の3人。それを守るにはどうすればいいか」と。

 

冴木は、ついに自分の部屋に銃を生み出しました。そして、夜中に射撃の訓練も始めました。

この館、部屋の音は外に全く漏れないんです。廊下の音は部屋に聞こえるけど、部屋の音はどこにも聞こえない。だから射撃訓練も可能でした。

 

ある日、殺人容疑をかけられていた男は死にました。

ちょっと素行不良というか、乱暴な性格の3人にひたすら拷問をされていたようです。ついには身体が耐えれず死にました。

 

みんな段々と帰ることを望むようになりました。

元々はみんな、現実世界が嫌だった人たちばかりだったのですが、もう精神的に辛かったのでしょう。

でも、冴木は嫌でした。

他のみんなは眠っていて気がついたらここに、というパターンでしたが自分は違う。襲撃を受け、その身を弾丸で幾度も貫かれた。自分は現実世界に戻っても死ぬだけ。帰りたくはない。その気持ちが強まっていました。

しかし、みんなの前では帰りたいと願うフリをして、帰る方法を調べるフリをしていました。

 

そして、ある日、冴木が最も仲良くしていた子が死にます。彼女は冴木の次にこの館に来た女の子。恋心を抱いていたかどうかは定かではありませんが、長い時間、共に過ごしてきました。

冴木はもう耐えられませんでした。

 

自分が嘘を吐いていたせいだ。自分が逃げ続けたせいだ。そう自分を責め続けて、ついに自室へ篭もりました。

 

とまぁこんな感じで、最後の展開だけは省きますね。

 

完全に読感というよりお話紹介になってしまいましたが、ある程度それを語らないと感想もわかりにくいと思って(言い訳)

 

感想としては、前作よりドロドロ感がありましたね。というか、登場人物にクズが多めでした。他人を思いやるタイプではない人たちですね。

それもあってか、疑心暗鬼になるシーンも多かったし、荒れていくのも早かったです。

日常シーンもそこそこでしたし、冴木の回想に近かったので平凡なシーンはほぼほぼなかったように思います。

そして、前作に比べ、今作はリアリティがありました。不思議な館の描写よりも、その中に渦巻く人間関係や、冴木自身の胸の内の描写が多かったです。まぁ今作は冴木の罪に迫る物語だそうですから。

 

前作では、黒幕説すら流れた、貴族風をどことなく吹かせていて偉そうで、the・お金持ちみたいな印象だった冴木ですが...

今作では、逃げたり、苦悩したり、怒ったり、泣き喚いたり、かなり人間的な感情を表に出していました。そして、今作で嘘をつき続け、逃げ続けた自分を恨み、次こそは、と二周目の生活に入るわけですね。

 

なかなか...なかなか良い闇深ボーイじゃないの...すき...

 

割とね、好きなんですよ、暗い過去ありのキャラクター。悲しくなるけどね。「あぁ、君はこういう経験をして、こういう考えをして、そしてこういう行動を取るようになったんだね君は!!!!!」っていうのがわかるから好きです。

 

因みに、某レロレロ花京院みたいに、暗い(辛い?)過去ありだけど仲間に出会って乗り越え成長していく系も最高に好きです。良かったね...!ほんと...ほんと良かったね...ッ!!ってなる。

ジョジョは最高だぞォ!

 

でも、やっぱり今作は悲しくなりました。冴木に焦点を当てまくって冴木の感情が描写されまくっていましたから。最後の方はちょっぴり涙しました(小声)

 

というわけで、これ以上色々書き出すと止まらないので、これにて締めましょうかね。

LOOP THE LOOP。まだ続編もあるんだよなぁ...。ただ、回を重ねる毎に駄作に...ってレビューもあったし読むの迷うわね...。

 

前作と今作ならば、私は今作が好きですね。

個人的な好みですけど、心理描写が多かったように感じましたから。

ただ、サスペンスからは離れてしまったように思います。推理物ではなくなりましたね。これといってジャンル分けも難しいですが。

もちろん、思考の描写は前作もありましたけど、人の感情っていうんですかね。どちらかというと暗い感情の。あれの描写が多いの好きなんですよ(マジキチスマイル)

誤解がないように加えておくと、そういう心理描写に迫るものがあればあるほど、物語にのめり込みやすいんですね。ある程度、共感し、心が痛む描写があればなおさら。

ただ、読んでてしんどくなるのも今作でしたね。前作の方がマイルドだった気がします。読みやすさとしては、前作かな、という感じ。日常パートで飽きなければ。

どちらにせよスプラッターな表現も若干ありますし、苦手な人は苦手かも知れません。

もうひぐらしなんてそれに溢れてますからね。スプラッターしまくりで。

 

ひぐらしは、いいぞ。見ようぜ。長いけど。

 

仕事の合間に書いたので、凄くわかりにくい文章になっているか不安だけど...。

この読み終わって間もない新鮮な気持ちで文字にしたかったので許してちょ(バリキャワウインク)

そんな感じで、ララバイ。